あいちアール・ブリュットとは愛知県内の障害のある人の芸術・文化活動を通じて、障害のある方の社会参加と障害への理解が深まり、障害の有無をこえた交流が広がることを目指す活動です。
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芸術には、作る人・見る人、そして、障害のある人・ない人の心を変える大きなチカラがある─そのチカラはお互いを認め合うボーダーのない社会への推進力となると信じています。
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ロゴマーク「ゲイジュツのチカラ・あいち」にはそんな思いがこめられています。
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アール・ブリュット=加工されていない生(き)の芸術
伝統や流行・教育などに左右されず、自身の内側からわきあがる衝動のままに表現した芸術を示す。
障害のある人・子ども・素人芸術家らの作品を指すため1947年ごろから用いられている。
あいちのアール・ブリュットのあゆみ
1960年代〜
「虹の絵師」と呼ばれた画家・山本良比古の芸術活動と、障害児教育の指導者である川崎昂の教育実践
- 1960年代~90年代にかけて、愛知県内を始め、国内外で多数の個展を開催
- 作風は精密な点描法と原色を使った鮮やかな色彩による独特のもので「虹の絵師」「昭和の北斎」といわれている。
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山本良比古
「ミラノ・ドゥオモ聖堂」
(2016 あいちアール・ブリュット展 出展作品)
1980年代〜
愛知県岡崎市をはじめとした三河地方で新しい活動が生まれる
- (社福)愛知玉葉会藤花荘(岡崎市)では、1986年より「工芸班」(現「絵画陶芸班」)を設置し、陶芸作品の制作 活動を始めた。
- 愛知を代表する安藤昇、森慎吾らが、いわゆる「かわいい」作品を制作している。
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安藤 昇
「虎」
(第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会出展作品)
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森 慎吾
「モンスター」
(2016年あいちアール・ブリュット展出展作品)
1999年~
障害のある人を対象とする公募展や企画展が展開される。
公募展
- 特定非営利活動法人フロール会「生(いのち)の芸術フロール展」
1999年~2008年 - (一社)愛知県知的障害児者生活サポート協会「ふれあいアート展」
2008年~
企画展
- 「アウトサイダー・アート展~描かずにはいられない表現者たち~」
高浜市やきものの里かわら美術館、2005年 - 「境界なきアート展~響きあうココロへ~」
豊川市桜ケ丘ミュージアム、2009年 - 「西村陽平が出会った子どもたち展」
愛知県陶磁資料館、2012年 - NPO法人ポパイ「MO-YA-CO展」
撞木館、2012年 - 「ボーダーレス・アート・コレクション-芸術がほどいてゆく境界-」
高浜市やきものの里かわら美術館、2014年 - 「つながる悦び~障がいのある方々のアート作品」
愛知県陶磁美術館、2014年
2014年度〜
これまでの活動が様々なかたちでつながり、愛知県では、「あいちアール・ブリュット展」を開催。
- 県内の障害のある方から寄せられた作品を展示する「あいちアール・ブリュット展」と、その中から、審査により 選ばれた30点を紹介する「優秀作品特別展」を開催。
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磯崎 亮
「キリンメスさんウマオスくん」
(2015年あいちアール・ブリュット展出展作品)
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戸苅 宏二
「池のカエル」
(2015年あいちアール・ブリュット展出展作品)
2016年
第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会を開催。
「騒げ、感性」のテーマのもと、美術・文芸作品展、舞台・ステージ発表、交流イベント等を開催。
- 全国から寄せられた公募作品は803点、舞台・ステージ発表は60団体となり、紹介作家39名、招待公演18団 体とあわせ、感性あふれる多くの作品を紹介。
- 来場者、59,062人と過去最高規模。
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水上 卓哉
「200年後の君たちへVol.4 -地球の息吹-」
(第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会出展作品)
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プロデュース舞台「親指王子」
(第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会)