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[あいちアール・ブリュット Portal Site]障害のある人のアート情報

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【開催レポート】あいちアール・ブリュット・サテライト展

2021年2月20日

  • レポート

2月9日(火)から2月14日(日)まで、豊川市桜ヶ丘ミュージアムで、昨年に続き2回目となる「あいちアール・ブリュット・サテライト展」を開催しました!

例年名古屋市で開催している「あいちアール・ブリュット展」ですが、今年度は新型コロナウイルスの影響で、例年以上に御来場が難しかったと思いますので、今年も三河地方で開催することができ、お近くにお住まいの皆様にもより気軽にお越しいただけたのではないかと思います。

緊急事態宣言下ということもあり、御来場の皆様には、感染防止対策に御協力いただきながらの開催となりましたが、694人もの方々にお越しいただきました。ありがとうございました。

 

 

第1展示室(あいちアール・ブリュット美術館展示作品)

 

第2展示室(2020年度優秀作品)

第1展示室では、昨年の「あいちアール・ブリュット展」で選ばれた優秀作品30点を、第2展示室では、昨年の「あいちアール・ブリュット展美術館」(過去の「あいちアール・ブリュット展」で2回優秀作品に選ばれた方や、アート雇用の方)の作品53点を展示しました。

 

 

第3展示室では、鮮やかな色彩と精密な点描法で、愛知を代表する作家として活躍し続け、昨年9月に亡くなった山本良比古さんの作品を展示しました。山本さんの作品を観るために御来場いただいた方もいらっしゃり、その存在の大きさを感じました。

 

 

第4展示室では、三河地方で精力的にアート活動を行っている特別支援学校や福祉施設、絵画教室の作品や、他の展示室との関連作品として、素材を生かした立体作品も含め、100点もの作品を展示しました。御協力いただいた皆様にも感謝いたします。

【御協力頂いた皆様(敬称略)】
愛知県立豊川特別支援学校、豊橋市立くすの木特別支援学校、愛知県立豊橋特別支援学校、愛知県立みあい特別支援学校、NPO法人福祉住環境地域センターWACNET.生活介護ViVi、社会福祉法人愛知玉葉会 藤花荘、社会福祉法人としなが福祉会 ホタルの郷、NPO法人うたた アトリエ・カーグ、社会福祉法人たつき福祉会 額田の村、社会福祉法人豊橋市福祉事業会 豊橋ちぎり寮、社会福祉法人あいち清光会 サンフレンド、社会福祉法人名東福祉会 はまなす、社会福祉法人名東福祉会 天白ワークス、社会福祉法人豊明福祉会、社会福祉法人相和福祉会 パスピ・98、社会福祉法人さふらん会 ヨナワールド、ポコポコ教室、NPO法人愛知アート・コレクティブ

 

第5展示室は、「マテリアル(素材)の発見」と題し、愛知県立芸術大学と愛知県陶磁美術館と連携し、一風変わった展示を行いました。

壁全体を使って、地球誕生から人間が様々な文化を形成するまでの表し、部屋の中央には、愛知の特色である窯業、その素材である陶土や、身の回りにある様々なものを並べました。中には、作品も交じっていたり、ごみ焼却場で超高温で焼却され、生活ごみが融解し黒い石になったものなどもありました。あえてそれぞれの説明を行わない展示でしたが、これからの作品作りにおいて、私たちの身の回りのものが、その素材や作品そのものとなりうることに気づいていただければ幸いです。

 

第6展示室では、2種類の展示を行いました。

 

1つ目は、障害のある方の芸術活動を、作者本人から支援する側まで、あらゆる面でのサポートを行う「あいちアール・ブリュットネットワークセンター」(本部:蒲郡市のNPO法人楽笑)が、今年度の取組の中で発掘した作者の作品展示や、東海・北陸地方の県外から集めた作品も展示しました。

 

2つ目は、一般社団法人アティックアートとの連携により、今年度の「あいちアール・ブリュット展」出展作品からデザインされた企業ノベルティグッズと、その原画レプリカを展示しました。バックやボックスティッシュ、クリアファイル等々、今年度も多くの作品が様々なノベルティグッズのデザインとして世に送り出されることとなりました。

 

次回は、3月16日から21日まで、愛知芸術文化センターで、「あいちアール・ブリュット優秀作品特別展」を開催します。お時間がある方はぜひお越しください。